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教材の使い方2『読む力トレーニング』『読む力トレーニング基本編』

 

教材の使い方コラム。第2回目は『読む力トレーニング』と『読む力トレーニング基本編』について
お話します。

 

■コンセプトは「計算のない文章題」

『読む力トレーニング(以下『読む力』)』では、「文は読めるが内容が頭に入らない」「読んであげると分かるが自分で読むと問題が解けない」「計算はできるが文章題ができない」などのつまずきに対応した教材として刊行しました。

算数の文章題に似た論理的な問題を中心に「読んで考える力」「読んでイメージする力」を育むよう構成していますが、計算は全く必要ありません。何を聞かれているのかをおさえつつ、問題文から条件を整理して解答を導き出します。

例えばこのような問題があります。

~かきとくりを合わせるとリンゴよりねだんが高く、かきとみかんを合わせるとリンゴより安くなります。くりとみかんでは、どちらが高いですか。~

この問題では「かき、くり、みかん、リンゴ」の4つの金額を比較するという、本教材の中ではやや難易度が高めの問題となっていますが、計算を使わずに取り組むことができます。まさに「計算のない文章題」です。

小学校では、このような問題は国語よりも、主に算数の文章題での取り組みとなりますが、数字があるために思考が止まってしまう子もいます。そのような子に、読んで条件を整理したり、比較できるようにするためのスモールステップとして、本教材はお使いいただけます。

一方で、計算はよくできるが文章題が苦手というお子さんは、数をたよりに大小等を比較して、なんとなく引き算やわり算をあてはめていることが多くありますが、そのようなお子さんにも、本当の意味での論理的思考力を育む一助としてお使いいただけるでしょう。

もちろん、ここで育んだ力は算数にとどまらず、国語をはじめ他教科の問題理解等にもつながる力で、学習の土台となる力でもあります。まさに教科を問わず学習の基礎力を高める教材となっています。

※『読む力』については、おおむね3年生以上の使用を想定し、3年生、4年生の漢字についてふりがなをふってあります。

 

■『読む力トレーニング基本編』は「正しく読む」からスタート

一方『読む力』の続編である『読む力トレーニング基本編(以下『基本編』)』は、「もっとやさしいものはないか」「低年齢からはじめられるものが欲しい」との多くのご要望をいただき、作成しました。そのため、難易度は前作よりもやさしく、「正しく読む」からスタートします。

例えば「んみか」と示して、文字を並べ替えると「みんな・みかん・やかん」のどれになるでしょうなどの問題や、

~バナナと かきが ありました。バナナを たべました。 のこって いるのは なんですか。~

というような、正しく内容をとらえる問題で、読む力の基礎力を積み重ねていきます。

分かち書き(文節ごとにスペースをあけて読みやすくする)などの配慮もし、1年生から取り組めるようにしました。また、解答についても選択問題が多く、書くのが苦手なお子さんにも取り組みやすくなっています。

前作『読む力』よりも国語に近い感じですが、前作のコンセプトである「計算のない文章題」を引き継いでいますので、論理性をもった問題を中心に構成しています。

※『基本編』については漢字は1年生で習うもののみを使用し、すべてふりがなをふってあります。

 

■それぞれの読む苦手さを考えた対応を

「読む力を伸ばす」というと、文字が正しく読めるかどうか、漢字が読めるかどうかにはじまり、文が流暢に読めるかどうか、読んで内容が理解できるかなど、様々な点からの指導・支援が考えられます。

そのため、音読の指導や、文を斜線で区切るなどの配慮、他の行を隠して読む、やさしめの読解問題のワークに取り組むなど、お子さんのつまずきに合わせた工夫が求められます。

それらの具体的対応に合わせつつ、『読む力』および『基本編』をご活用いただくことで、お子さんの成長の助けとなれば幸いです。

2018/10/12掲載
 

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